専門・認定看護師

がん化学療法・がん薬物療法看護

がん薬物療法を受ける患者・家族が安全に治療を受けられるように、意思決定の段階から治療における有害事象のセルフケアに至るまで、
患者・家族が自分らしく生活を送れるように、医師・看護師・薬剤師・訪問看護師等様々な職種と協働し支援します。

また、薬剤の特殊性に応じた投与管理の実践、新規薬剤の情報提供、有害事象マネジメント支援、抗がん薬曝露対策、ＣＶポート管理等、専門性を活かした実践・指導・教育を行っています。

がん放射線療法看護

がん治療には、局所療法と全身的治療があり、局所療法の一つが放射線治療です。
化学療法、手術と組み合わせる事も多く、その対象は小児から高齢者まで幅広く行われています。専門的な知識に基づき、適切な情報提供、放射線治療選択時の意思決定支援、有害事象の予防、軽減に向けたセルフケア指導、身体的・精神的支援を行い、患者、家族が安心して治療を完遂できることを目的に活動しています。

皮膚・排泄ケア

消化管ストーマや尿路ストーマのケアについて、また褥瘡や瘻孔などの創傷および失禁に伴って生じる問題に対し専門的な技術を用いてケアを提供します。
術前・術後・社会復帰の各期におけるストーマケア・瘻孔・PEG・気管切開口・各種カテーテル周囲のスキンケア、褥瘡ケア、失禁に関するケア (皮膚障害、洗腸、骨盤底筋体操) を行います。

救急看護

事故や急病、災害時の高度先進医療を行う救急医療ニーズに応えて、あらゆるライフステージの心身ともに危機状態にある患者と家族に対し、的確な判断に基づいた確実な救命のための看護技術、精神的な支援を行っています。

院内では救命技術や急変時対応に関する研修、人工呼吸器装着患者のラウンド、RRS活動の啓蒙、教育、DMAT隊員としての現場救護活動、災害マニュアル改訂、訓練など活動しています。

クリティカルケア

重症で緊急度の高い患者さんやそのご家族に対し、臨床推論に基づいた看護実践、身体状況に合わせた回復に向けた援助、特定行為を実施しています。

院内では、RRT（Rapid Response Team）としての活動や人工呼吸器パトロールを通して、患者さんの重症化を防ぎ、安全安楽な医療を提供できるよう取り組んでいます。

小児救急看護

こどものあらゆる救急場面において、こどもと家族に対して適切な処置とケアを行う看護師です。
こどもの救急場面は様々ありますが、成長発達に合わせた対応とこどもと親の権利を守ることを大事に活動しています。
こどもの救急場面は生命危機の状態だけではなく、予防教育や育児支援・虐待対応も含まれ、親への支援も重要な役割の範囲となっており、こどもと家族に寄り添い支えられるよう努力しています。

新生児集中ケア

早産児や疾患を合併した新生児の生理学的適応を助けるための身体的ケアを行っています。

また、新生児の発達を考慮したディベロップメンタルケアや、親の心理過程に沿った精神的支援を行っています。

日々の看護や、看護師に向けた学習会を通して、NICU看護師への指導、相談を行っています。

周産期に関わるスタッフへの新生児蘇生法の普及や、母乳育児支援、痛みのケアについて院内研修を実施しています。

感染管理

患者さんと家族だけではなく、勤務する職員など病院に関わる全ての人を対象に、医療関連感染から守る取り組みを行っています。

医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師の4職種がONE TEAMとなり、手指衛生や個人防護具の適切な使用を中心とする感染予防・対策の実践、感染症治療のサポートとなる抗菌薬適正使用の推進などに取り組み、病棟だけではなく、外来や検査・手術室の中央部門など様々な部署と協力しながら、組織横断的に活動しています。

手術看護

手術決定から術後回復期までの周術期における患者さんの安全・安心な手術を支えています。

出生直後の新生児から合併症を多く抱えた高齢者の患者さんが手術という侵襲的な治療を受ける場において、二次的合併症を予防するために体温管理、手術体位など安全管理に努め、質の高い看護を提供します。

また、スタッフへ周術期のケアや質の向上を目的に指導や教育に努めています。

糖尿病看護

糖尿病とともに生きる患者さんとそのご家族が、その人らしく生活することができるように、ライフステージ・ライフイベントの変化に合わせ、合併症などの症状に沿いながら、生涯にわたるセルフケアをサポートできる存在でありたいと考えています。

糖尿病患者さんの療養相談・フットケアなどを行い、糖尿病ケアサポートチームとして、糖尿病教室の開催、市民公開講座、患者会、院内外の医療スタッフに対する研修会も開催しています。

認知症看護

認知症の人は時間や場所の感覚が曖昧になるなど日常生活に困難を抱えています。

入院によって体調不良や環境の変化によるストレスを感じやすく、一時的に混乱をきたす場合がありますが、決して「何もできない・わからない人」ではありません。

私たちは、医療スタッフと連携して認知症の人の思いに寄り添い、「その人らしさ・その人のできること」を大切にした入院生活を過ごせるように患者さんとご家族の支援をします。

摂食・嚥下障害看護

病気や治療、加齢、発達上の理由などで摂食嚥下機能に障害がある患者さんの「食べたい」を支え、QOLの向上を目指しています。

誤嚥性肺炎や、窒息、低栄養、脱水などのリスク管理をしながら、安全に安楽に食べることができるように、多職種と連携しながら支援しています。

摂食嚥下機能の評価を行い、安全に食事をするための食事形態や食事姿勢、食事介助方法について、チームメンバーや患者さん・ご家族と共に考え実践しています。

認定ＨＩＶ感染症看護師・ＨＩＶ感染症指導看護師
（日本エイズ学会）

私たちは、HIV感染症患者さんが日常生活と治療を両立できるようにセルフケア支援を行います。特に感染判明（告知）に伴う危機状態への支援、生涯にわたり続く服薬への支援、セクシャルヘルスへの支援、患者の家族/パートナー支援などを重点的に行っています。

また、地域の医療機関でのHIV体液曝露時の対応や感染対策マニュアル整備の相談、陽性者対応相談など、北海道のHIVの相談窓口として活動しています。

緩和ケア

緩和ケアは終末期だけではなく、診断を受けた時から治療と並行して行うことが大切です。
身体の症状やこころのつらさ、生活での気がかりなど、患者さんとご家族が抱える様々な問題に多職種と連携して対応し、その方らしく生きることができるよう支援します。
また、看護職への相談・指導を行い、質の高い緩和ケアを一緒に提供できることを目指します。